実際に屋外で飛行する時って航空法の規制もあるから不安です。安心して飛行できるような注意点があったら知りたいな。
ドローンのフライトは慣れるまで不安ですね。
屋内での飛行経験が豊富でも屋外になると感覚が違います。
100g以上のドローンを飛行させるときには「航空法」が適用されます。
違反した場合は50万円以下の罰金または一年以下の懲役が科せられます。
そうならないために初心者が陥りやすいミスを防ぐ方法をお話していきます。
今回は
- 飛行前に行うことその1 飛行できる場所かどうかを確認する
- 飛行前に行うことその2 ドローンの飛行前チェックが事故を防ぐ!
- 飛行前に行うことその3 万一に備えて知っておきたいこと3つ!
航空法以外にもドローンに関係する法律があった!罰金が半端ない関連法律を知っておきたいならこちら。
ドローンが関わる法律と罰則事例9つ!重要知識を知ってスキルと信頼度をUP!
飛行前に行うことその1 飛行できる場所かどうかを確認する
100g以上のドローンは国土交通省が定める「航空法」によって規制されています。
- 飛行が禁止されている場所
- 飛行させてはいけない方法
つい忘れがちな「場所」と「方法」からチェックしていきましょう。
- 飛行が禁止されている場所8つ!
- 飛行させてはいけない方法8つ!
- ドローンを飛行させてOKかNGか?事前に確認する方法とは!
ドローンの資格をお持ちの方は知っていると思いますが、ここでおさらいしておきましょう。
ドローンを飛行が禁止されている場所8つ!
ドローンはどこでも飛行できるわけではありません。
ドローンは飛行させてはいけない場所と飛行させてはいけない方法があり、航空法で厳しく制限されています。
飛行が禁止されている場所は8つあります。
- 空港周辺
- 緊急用務空域
- 150m以上の上空
- DID(人口集中地区)
- 国の重要な施設等の周辺
- 外国公館の周辺
- 防衛関係施設の周辺
- 原子力事業所の周辺
①〜④の空域で飛行させたい場合は国土交通大臣の許可が必要です。
①、⑤〜⑧の施設周辺で飛行させたい場合は、施設管理者等の同意や都道府県公安委員長への通報が必要です。
ドローンを飛行させてはいけない方法8つ
自動車に飲酒運転が禁じられているようにドローンにも同じようなルールがあります。
- 飲酒時の飛行禁止
- 危険な飛行禁止
- 夜間での飛行
- 目視外飛行
- 距離の確保
- 催し場所での飛行禁止
- 危険物輸送の禁止
- 物件投下の禁止
③〜⑧の方法に寄らずに飛行させたい場合には国土交通大臣の承認が必要です。
安全に飛行させるためにルールは必要ですよね。
航空法を理解して楽しく飛行させましょう。
ドローンを飛行させてOKかNGか?事前に確認する方法とは!
ドローンって100g以上になるとどこでも飛ばせるわけじゃないですよね。
その通りです。2022年6月20日に航空法が改正され100g以上のドローンが航空法の対象になったので注意してくださいね。
現在、100g以上のドローンを飛行させることができる場所は大きく分けて2つです。
- 土地の所有者や市役所などの許可かあれば飛行させることができる場所
- 国土交通省に許可申請しなければ飛行させることができない場所
スマホで住所を入力、また地図上で指定すると飛行できない場所が色で表示されるのですぐにわかります。
四方に伸びている台形は空港またはヘリポートです。赤い部分はDID地区(人口集中地区)で飛行するには国土交通省への申請が必要です。
①SORAPASS
②ドローンフライトナビ
③DJI安全飛行フライトマップ
④ドローン飛行チェック(スマホアプリ:iOS)
⑤国土地理院
飛行できそうな場所が見つかったら市役所や区役所に電話で確認してみましょう。
許可なく飛ばせる場所!飛行できる場所にお困りならこちらの記事で解決できます。
ドローンの飛ばせる場所を探すコツ!簡単な3ステップで悩みを解消!
飛行前に行うことその2 ドローンの飛行前チェックが事故を防ぐ!
飛行させる時の不安を取り除いてくれるのが飛行前のチェックです。
事前に行っておくことで事故のリスクを最小限に抑えることができるのでぜひ行いましょう。
- 飛行許可申請が必要なら済ませておく
- フライトチェックリストを活用する
- 安全な飛行のために!フライト直前に行っておくこと5つ!
安心してフライトができるようになるので日頃のルーティーンにすることをおすすめします。
飛行許可申請が必要なら済ませておく
飛行させる場所が決まったら国土交通省のDIPSから飛行申請を行います。
私有地だと所有者だけ許可があればいいんですよね。
その通りです。でもDID地区(人口集中地区)に該当していれば許可申請が必なので事前にチェックしてくださいね。
許可申請は国土交通省のDIPSから登録を行いますが、承認が降りるには提出してから10開庁日が必要です。
申請しても修正の指示があればさらに日数がかかるので余裕を持って申請することをおすすめします。
国家資格化になると資格を取得していれば許可申請が不要になるメリットがあります。
特別な飛行を除いて日本国中どこでも飛行申請なしに飛ばせるので活用してください。
フライトチェックリストを活用する
ドローンを安全に飛行させるためにフライトチェックリストがあり、飛行前、飛行直前、飛行後に確認を行います。
DJIにサイトで案内されている安全飛行 点検項目をベースにして私がアレンジしました。
こちらでダウンロードできるのでよかったら使ってみてください。
フライトチェックリストは熟練したパイロットでも「慣れでチェックしないために覚えてはいけない」と言われるほどです。
空を飛行させるのは危険と隣り合わせであることを理解しておきましょう。
安全な飛行のために!フライト直前に行っておくこと5つ!
ドローンにとって何よりも大切なのは墜落をさせないことです。
飛行する前に5つのチェックをぜひ行いましょう。
- 離陸場所の周辺にドローンの航行を妨たげる障害物や第三者がいないかをチェックする
- 飛行させたらまず一定の高さで30秒間ホバリングさせる
- ドローンの通常動作を確認する
- リターントゥホーム(自動帰還機能)の動作を確認する
- フェールセーフ(緊急停止機能)の動作を確認する
ドローンを飛行させる時には基本動作が問題なく作動するか確認しておきましょう。
30秒間のホバリングはリターントゥホーム(自動帰還機能)やフェールセーフ(緊急停止機能)が作動するかを確認するためです。
ホバリング状態から「上昇・下降」「前進・後退」「左右移動」「左右回転」させて正常に動くことを確認してから飛行させるようにしましょう。
実際にフライトする時にあったら便利なものをご紹介します。
風速5m/sを超える場合はドローンのフライトを中止する目安です。
突然の風は機体が大きく傾き、制御するのが難しくなることがあります。
安全なフライトのために風速計を持っておくのがおすすめです。
ポータブル電源
事故の原因第2位がバッテリーの充電不足!
バッテリーの充電切れの不安を解消するならポータブル電源。この価格でこの性能は見逃せない!
- 釣りやキャンプなどのアウトドアに
- 万一災害が起きた時、最低限の電源確保に
- ドローン飛行のバッテリー充電に
- コンセントも差し込める
- 車のシガープラグでも
- 色は6色から選べる
軽くて持ち運びも便利です。
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安全なフライトのためにフライト直前の飛行チェックは習慣付けておきましょうね。
飛行前に行うことその3 万一に備えて知っておきたいこと3つ!
飛行させるときに注意していても突然コントロール不能になったり、強風に流されて落下や追突につながる事があります。
機体の故障は修理に費用がかかるだけですみますが、物や人に衝突すると損害賠償問題になります。
万一事故を起こした時に慌ててパニックにならないように事前に対策を立てておくといいでしょう。
- 落ち着いて事故の対処を行う
- 事故の対応が終わったら管轄の警察署や関係者へ連絡する!
- 保険に入って安心を担保しておく
ひとつずつお話しします。
落ち着いて事故の対処を行う
事故を起こした場合にはまず慌てないことです。
万一事故を起こしたら
- 二次災害を起こさないように周囲を確認して事故拡大を防止する
- 負傷者、被害物件を確認して適切な救助と対応を行う
- バッテリー発火による火災を防ぐためドローンを回収しバッテリーを外す
事故を起こす怖さを知る事は安全への意識を高めるので必要な事ですね。
まずは事故の対処を行うことで被害対策を行って二次災害を防ぎましょう。
事故の対応が終わったら管轄の警察署や関係者へ連絡する!
事故の対応が終わったら現場にいる補助者と手分けして関係者に連絡しましょう。
連絡するべき関係者とは
- 管轄の警察署
- 敷地の管理者
- クライアント
- その他の関係者
- 保険会社
- 国土交通省、地方航空局及び空港事務所への情報提供
事故を起こそうと思ってる人はいないと思いますが、いざ事故を起こすと慌ててパニックに陥る場合があります。
スムーズな解決のために知っておきましょう。
報告を怠ったり虚偽の報告をした場合には30万円以下の罰金が科せられるので注意が必要です。
保険に入って安心を担保しておく
ドローンの事故原因のほとんどが未熟なスキルです。
- 1位:ドローン操縦に関わる操縦士のスキル不足
- 2位:バッテリー切れ(機体のメンテナンス不足)
- 3位:木の枝や障害物への接触
- 4位:急な天候の悪化
- 5位:電波障害
事故原因の多くが飛行スキルと知識があれば防げることがわかります。
保険に入っておけば全て解決できるわけではないですが少なくとも金銭的な保証は確保できますね。
保証金額(対人) | 保証金額(対物) | 免責金額 | 保証期間 | 対象 | 年間保険料 | 機体保険 | |
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DJI賠償責任保険(1年目) | 1億円 | 5千万円 | 5万円 | 1年間 | DJIドローンのみ | 無料 | なし |
DJI賠償責任保険(2年目から) | 1億円 | 1億円 | 5万円 | 1年間 | DJIドローンのみ | 17,000円 | なし |
三井住友海上火災ドローン総合保証プラン | 1事故1億円 | 1事故1億円 | 1千円 | 1年間 | 事業用ドローンのみ | 20,000円 | あり |
損保ジャパン日本興亜ドローン専用保険 | 1事故1億円 | 1事故1億円 | なし | 1年間 | 事業用ドローンのみ | 27,000円 | あり |
DJIの機体を購入すると「ドローン傷害保険」が1年間無償でついてきますが、「機体保証」はないので不安であれば一緒に手続きするといいでしょう。
機体保険がセットになったものもあるのでご自身の状況に応じて加入を検討してください。
スカイファイト神戸でライセンスを取得すると1億円の保険が付いてくるので安心です。
ライセンス維持料をお支払いいただいている間は自動的に保険が適用されます。
詳しくはスクールでお尋ねください。
屋外で安心して飛ばしたいなら使うべき! 事故を防ぐドローンのフライトチェックリスト!
今回はドローンの飛行前チェックについてお話してきました。
- 飛行前に行うことその1 飛行できる場所かどうかを確認する
- 飛行前に行うことその2 ドローンの飛行前チェックが事故を防ぐ!
- 飛行前に行うことその3 万一に備えて知っておきたいこと3つ!
フライトチェックリストには機体はもちろんバッテリー、ファームウェアのアップデート、飛行時の風量、モバイル、キャリブレーション、安全確認など安全な飛行のために多くのチェックポイントがあります。
私が作ったフライトチェックリストです。よかったら参考にしてください。
ドローンの「慣れ」は飛行事故につながります。
常に初心を忘れずフライトチェックを習慣づけることで飛行を楽しみ、SNSやYouTubeに公開して多くの人に美しい映像を自慢しましょう!