2023年最新!ドローン国家資格二等ライセンスの取り方【安い費用で堅実に取る方法】

国家資格二等ライセンス

ドローンの国家資格が始まりましたね。

「スクールに通わないと取れないのかな?」「講習時間や費用はどれくらいかかるのかな?」などお悩みの人は多いでしょう。

免許の取得にはいくつかの方法があり、自分に合ったスタイルから選ぶことができますし、さらには、費用も安く、確実にスキルを身につける方法もあります。

今回は、ドローンスクールで、日々講習に携わるインストラクターが、国家資格を取得するための方法を解説していきます。

最後まで読んで、国家資格取得の参考にしてください。

インストラクターまい

免許の取得にはいろんな道があります。
今回は、取得希望者が最も多い二等資格に絞って解説していきます。

ドローンの資格を取ったら何ができるの?そんな人のためにドローンの楽しみ方をお伝えします。
資格があると遊びがさらに充実する!ドローンの楽しみ方12選!

目次

ドローンの国家資格二等ライセンスを取るための試験2つ

二等ライセンスを取るための試験

ドローンには2つの試験があり、受験資格は16歳以上と定められています。

インストラクターまい

日本海自協会へお聞きしたところ、受験時点で16歳なら、事前に講習を受けるのは大丈夫ということでした。

  1. 学科試験
  2. 実地試験

学科試験では、飛行ルールはもとより、安全に関する知識、航空法、個人情保護法、河川法、湾岸法などの各法律に関連する知識問題が出題されます。

国土交通省から公開されている約80ページの教則から、多く出題されるようなので、ドローンスクールで学んだ場合でも、しっかり目を通しておくといいでしょう。

国土交通省:無人航空機の飛行の安全に関する教則

実地試験では、決められたルートを実際にドローンで飛行させる試験で、ルートから外れたり、適切な飛行ができずミスした時には、減点対象になり、100点満点のうち70点を下回ると、飛行途中でも試験終了となります。

日頃からドローン飛行にしっかり慣れておきましょう。

ドローン国家資格二等ライセンスを取得する4つの方法!

ライセンスを取るための4つの方法

ドローン未経験の方が国家資格を取得するには4つの方法があります。

国家資格を取得する4つの方法
  1. ドローンスクールで民間資格を取ったあとで国家資格を受験する
  2. ドローンスクールに通って国家資格を受験する
  3. ドローンスクールで学ばずに一発試験に挑戦する
  4. eラーニングで学んで一発試験に挑戦する

それぞれメリットもあればデメリットもあります。

どの方法が一番自分に向いているか、参考にしていただくためにひとつずつ解説していきます。

ドローンスクールで民間資格を取ったあとで国家資格を受験する

実はこれが最も確実で安い取得方法です。

国土交通省が認定する管理団体のドローンスクールなら、初学者よりも経験者を優遇する講習免除措置があるので、先に民間資格を取得していれば、かなり時間が短縮できます。

資格の種類講習時間
現在の民間資格12時間
現在の民間資格を取るために必要な講習時間
資格の種類講習時間
国家資格(初学者の場合)22時間
国家資格(先に民間資格を取得していた場合)約5時間
初学者と経験者、講習時間の違い

12時間かけて先に民間資格を取得していれば、講習が免除され、卒業後でも5時間ほどの講習を受けるだけで、実地試験が受けられます。

未経験の初学者としていきなり国家資格プランに入校すれば22時間の講習が必要なので、先に民間資格を取得しておくことで、5時間分の時間と費用が短縮できる計算です。

ドローンスクールを選ぶ時に注意すること
ドローンスクールで、経験者を優遇する講習免除措置を受けるためには、そのスクールが国土交通省が認定した「登録講習期間(管理団体)」である必要があります。入校前に必ず確認しましょう。

ドローンスクールに通って国家資格を受験する

ドローンスクールなら、必要な知識と飛行技術がしっかり学べるので確実です。

費用はかかりますが、スクールで実地試験を受けることで試験場での試験が免除され、筆記試験さえ合格すれば免許が交付される仕組みです。

インストラクターまい

スカイファイト神戸は、国土交通省認定の管理団体「ドローンネット」の直轄スクールなので適用できます。

費用はそれなりにかかるのがデメリットですが、確実に資格が取得できて、わからないことも相談できるので、総合的にはメリットが大きな方法です。

独学で一発試験に挑戦する

一発試験は受験の項目が前後します。

試験場でまず筆記試験を受験して、合格したら実地試験へ進みます。

コストが最も安くすむのがメリットですが、ドローン飛行の経験豊富で、腕に自信がある人が挑戦する方法です。

特に実地試験の費用は、最低1回20,900円かかります。一回で合格できずに数回受けるための費用や、試験場まで数回足を運ぶ手間や時間の浪費を考えると、最初からドローン講習期間に通っていればよかった…。と思うかもしれません。

インストラクターまい

知識や技術に自信のある方でも、少し不安な場合は、eラーニングも選択肢のひとつですね。次にご紹介します。

eラーニングで学んで一発試験に挑戦する

eラーニングは、忙しくて時間が作れない人のために用意されている「自宅学習」で、月額26,600円から学べる最短3ヶ月のコースです。

家にPCと、ドローンを飛行させる6畳くらいのスペースがあればOK!契約すると練習用のマイクロドローンが郵送され、自宅で練習する方法です。

飛行や学科の講習を、何回でも見返すことができるので、通信教育や独学に慣れている方なら集中して学ぶことができるでしょう。

インストラクターまい

ドローンスクールと一発試験の中間という感じですね。
不明な点が質問できなかったり、飛ばし方の手本が見れないので、リアルさは不足しますが、忙しい方にはいいかもしれません。

しかし、試験で使用するドローンとは感触が違うので、学科を一発で合格できても、実地の一発合格は厳しいところです。

4つの方法のメリット、デメリットを比較して、自分に合った方法から選んで挑戦しましょう。

スカイファイトの「eラーニング」についてはこちらで詳しくご紹介しています。
ドローン資格をeラーニングで!ドローン付き講習セットで隙間時間に学習!

eラーニングコースで、知識と技術を身につけた後は、各地のスカイファイトで学科と実地の試験を受けて合格すれば「UAS LEVEL2」の認定資格が発行されます。

ドローンの試験にかかる費用はいくら?【講習費用と受験費用】

講習料金と受験費用

ドローンスクールの講習費用はスクールによって違いがあります。

講習方法が微妙に違うので、詳しくはドローンスクールに直接確認してみましょう。

自分の時間に合わせて講習が調整できるか、知識や技術をしっかり教えてもらえるか、アフターフォローはしてもらえるかなど、自分の目で確認することをおすすめします。

インストラクターまい

私のスクールでも、飛行体験できます。ご希望の日程を入力する簡単なフォームです。
スカイファイト神戸で飛行体験をやってみたい♪

国家資格を取得するまでにかかる費用は、項目別に分かれています。

国家資格を取得するまでにかかる費用
  • 実地試験にかかる費用
  • 学科試験にかかる費用
  • 健康診断にかかる費用
  • ドローン国家資格二等ライセンス取得にかかる費用の合計は?

大きくは3つに分かれています。

ドローン国家資格二等ライセンス「実地試験の費用

実地試験は、基本飛行1つ、限定変更3つの4つに分けられます。

例えば目視外飛行をしたい場合は、基本飛行の試験を受けて合格してから、追加で目視外飛行の試験を受験します。

さらに、夜間飛行、25kg以上のドローンを飛行させたい場合には、個々に試験を受ける必要があります。

試験の種類手数料受験場所
基本飛行
(昼間、目視内、25kg未満)
20,900円ドローンスクールで受験
または試験場で受験
必ず受験する必要がある基本飛行
試験の種類手数料受験場所
限定変更:目視外飛行20,300円ドローンスクールで受験
または試験場で受験
限定変更:夜間飛行20,300円ドローンスクールで受験
または試験場で受験
限定変更:25kg以上20,300円ドローンスクールで受験
または試験場で受験
希望に応じて受験するオプション形式の限定変更試験

ドローンスクールに通っている場合は、ドローン講習期間で実地試験が受験できるので、慣れている機体を使用できますが、国土交通省から認可されていない講習期間では、一発試験と同様、試験場で受験することになるので注意してください。

ドローン国家資格二等ライセンス「学科試験の費用」

二等ライセンスの学科試験費用は、1回あたり8,800円です。

内容そのものは、基本的な事が多いので、しっかり事前に勉強しておけば合格は難しくないでしょう。

試験の種類手数料
二等学科試験8,800円
ドローン国家資格二等ライセンス学科試験の費用

ドローン国家資格二等ライセンス「身体検査の費用」

国家資格になってから身体検査にも受験が義務付けられました。

身体検査に必要な証明書
  1. 有効な公的証明書の提出(自動車運転免許証)
  2. 指定航空身体検査医による航空身体検査証明書
  3. 無人航空機操縦者技能証明書
  4. 医療機関の診断書の提出(6カ月以内が条件)

4つのうち、いずれかの書類を提出した場合は「書類」での受験が可能です。

受験方法手数料
書類での受験5,200円
会場での受験19,900円
身体検査にかかる費用

身体検査の基準については、ドローンの国家資格受験を指定された「日本海事協会」のホームページに公開されています。

参照:日本海事協会

めがね、補聴器などは認められるようです。

ドローン国家資格二等ライセンス取得にかかる費用の合計は?

ここまで、各項目の費用を解説してきましたが、多くの人は「目視外飛行は外せないな〜」と思うでしょう。

目視外の限定変更を加えると結構な金額になります。

試験の種類手数料
二等学科試験8,800円
基本飛行(昼間、目視内、25kg未満)20,900円
限定変更:目視外飛行20,300円
書類での受験(運転免許証を提示)5,200円
免許の交付費用3,000円
合計58,200円
ドローン二等ライセンス取得にかかる費用
インストラクターまい

結構な金額がかかります。
これにドローンスクールの費用が加わるので、車の免許を取得する費用に近づいてしまいます。

スカイファイトの民間資格カリキュラムには、目視外飛行や夜間飛行の講習も含まれているので、国土交通省へ飛行許可承認申請をすれば、許可が下ります。

つまり!

ドローンスクールで民間資格を取得していれば、当面「国家資格」と同じ条件で飛行できるわけです。


国家資格を急いで取得しなくてもいい理由5つ!

国家資格を急いで取得しなくてもいい理由

ドローンの国家資格を「早く取りに行かないと…。」と思う人もいるかもしれませんが、大丈夫です。

なぜなら急がなくていい理由がちゃんとあるからです。

国家資格を急いで取得しなくてもいい理由5つ。
  1. 国家資格を取得しても「型式認証」「機体認証」がなければ民間資格と変わらない。
  2. 機体認証を取るのにも費用がかかる。
  3. 現時点ではドローンの国家資格に対して認知度が低い。
  4. ドローンスクールでの国家資格取得のための講習料金がまだ公表されていない。
  5. 民間資格は2025年の12月まで有効。

現在のところ、国家資格と民間資格の違いはほとんど無いと言っても良いでしょう。

参照:国土交通省飛行カテゴリーのフロー図より

国家資格を取得すれば、国土交通省の許可申請をしなくても飛行させることができるのがメリットと言われていますが、実はそれには条件があります。

操縦者技能証明(二等資格)+機体認証 のセットが条件

機体認証を得るためには、国土交通省が登録した無人航空機登録検査機関(現在は日本海事協会)にドローンを持ち込んで検査を依頼する必要があり、1機あたり3,100円の費用がかかります。

義務ではないため「機体認証が必要な人はどーぞ!」 という割とアバウトな感じで定められています。

インストラクターまい

国家資格を取得した人は、機体認証を得ないと民間資格取得者と変わらないということになりますね。

ドローン製造メーカーが「型式認証」の認可が降りていれば、個人の機体認証は簡略化されるようですが、現状コンシューマー機の型式認証を取得したという情報は見当たりません。

今の所、国家資格と民間資格の違いは

国家資格と民間資格の違い

民間資格:「国土交通省への許可承認申請が必要な飛行」

国家資格:「国土交通省への許可承認申請が不要な飛行」※但し第二種機体認証を有する

機体認証を有していなければ、民間資格と変わりませんね。

むしろ夜間飛行、目視外飛行は20,000円も払って追加受験して、合格しないと飛行できないので、民間資格のメリットの方が大きくなります。

インストラクターまい

飛行許可承認申請は、無料なので活用できます。「包括申請」が下りれば1年間、許可申請をする必要がないので、頑張って包括許可を取りましょう。

2025年の12月になると、民間資格の効力がなくなる可能性があると言われていますが、詳しくは公表されていません。

国家資格の取得を考えるまでには十分な時間があるので、急ぐ必要はありません。

民間資格を取得したらドローンを購入して包括申請を取得しましょう。
2023年最新版|ドローン DIPS2.0を徹底攻略!【包括申請を取得する方法】

まとめ|ドローン国家資格二等ライセンスの取り方【安い費用で堅実に取る方法】

安い費用で堅実に取る方法

結論から言えば国家資格は、慌てて取る必要はありません。

国家資格を取得する4つの方法
  1. ドローンスクールで民間資格を取ったあとで国家資格を受験する
  2. ドローンスクールに通って国家資格を受験する
  3. ドローンスクールで学ばずに一発試験に挑戦する
  4. eラーニングで学んで一発試験に挑戦する

4つの方法から選択する事ができる事をお伝えしてきました。

中でも、費用も安く、確実にスキルが身につくのは、ドローンスクールで民間資格を取ってから、2025年12月までの間に、国家資格を取得するかどうかをゆっくり考える方法です。

インストラクターまい

先に民間資格を取ってから、飛行実績を積めば国家資格の一発試験にも十分挑戦できますね。

ドローンは、農業や水産業、救助、点検・整備や、災害時の危険な場所の侵入、宅配の他にも、動物の生態調査や太陽光パネルの点検・清掃、遠隔地からの不動産物件の見学、スズメバチの巣の撤去なども実践・研究が行われています。

コストを削減しながら最大限のパフォーマンスを発揮するドローンは、これからもっと多くのビジネスに活用方法が見い出される事でしょう。

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国家資格二等ライセンス

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