ドローンの国家資格って「ドローンスクールに通わないと取れないのかな?」「講習時間や費用はどれくらいかかるのかな?」などお悩みの人は多いことでしょう。
免許の取得にはいろんな道があります。それによって費用感も変わってきますね。
今回は、ドローン国家資格二等の取り方について解説します。
2025年12月になると国家資格がなければドローンは飛ばせなくなる? そんな噂もありますが、行政書士の先生に確認すると「それはありません」と言われます。
今後不透明なドローンの分野ですが、まずは行動することが大切。この記事では民間資格の取得の重要性について、詳しく解説します。
ドローンの資格を取ったら何ができるの?そんな人のためにドローンの楽しみ方をお伝えします。
資格があると遊びがさらに充実する!ドローンの楽しみ方12選!
ドローンの国家資格二等ライセンスを取るための試験2つ!
ドローンには2つの試験があり、受験資格は16歳以上と定められています。
日本海自協会へお聞きしたところ、受験時点で16歳なら、事前に講習を受けるのは大丈夫ということでした。
- 学科試験
- 実地試験
学科試験は、CBTといって、PCを使って行われます。
ドローンの飛行ルールはもとより、安全に関する知識、航空法、個人情保護法、河川法、湾岸法などの各法律のほかにも、飛行機やヘリコプターに関する知識問題も出題されます。
国土交通省から公開されている約80ページの教則から、多く出題されるので、ドローンスクールで学んだ場合でも、しっかり目を通しておくといいでしょう。
国土交通省:無人航空機の飛行の安全に関する教則
実地試験の項目は5つに分かれています。
- 机上試験(飛行計画の作成・飛行計画の正誤)
- 口述試験(作業前の機体点検、飛行空域及びその周辺の確認・作動点検)
- 実技試験(スクエア飛行・8の字飛行・異常事態における飛行)
- 口述試験(飛行後点検・飛行後の記録)
- 口述試験(事故及び重大インシデントの説明)
実技試験は、決められたルートを実際にドローンで飛行させる試験で、ルートから外れたり、適切な飛行ができずミスした時には、減点対象になります。
全ての試験項目で、100点満点のうち70点を下回ると、飛行途中でも試験終了となります。
実技試験が最も難関だと思っている人は多いと思いますが、実は机上試験が難関!
実技試験は、異常事態における飛行以外は、GNSSオンの状態で行うため、通常の飛行ができれば十分クリアできる難易度です。
ドローン国家資格二等ライセンスを取得する4つの方法!
ドローン未経験の方が国家資格を取得するには3つの方法があります。
- ドローンスクールで民間資格を取ったあとで国家資格を取得する
- ドローンスクールに通って国家資格を取得する
- 独学で一発試験に挑戦する
- スカイファイト神戸の一発試験完全攻略コースを利用する
どの方法が一番自分に向いているか、参考にしていただくためにひとつずつ解説していきます。
ドローンスクールで民間資格を取ったあとで国家資格を取得する
実はこれが最も確実で安い取得方法です。
国土交通省が認定する管理団体のドローンスクールなら、初学者よりも経験者を優遇する講習免除措置があるので、先に民間資格を取得していれば、かなり時間と費用が短縮できます。
資格の種類 | 講習時間 |
---|---|
現在の民間資格 | 12時間 |
資格の種類 | 講習時間 |
---|---|
国家資格(初学者の場合) | 22時間 |
国家資格(先に民間資格を取得していた場合) | 約5時間 |
12時間かけて先に民間資格を取得していれば、講習が免除され、卒業後でも5時間ほどの講習を受けるだけで、実地試験が受けられます。
未経験の初学者としていきなり国家資格プランに入校すれば22時間の講習が必要なので、先に民間資格を取得しておくことで、5時間分の時間と費用が短縮できる計算です。
ドローンスクールを選ぶ時に注意すること
ドローンスクールで、経験者を優遇する講習免除措置を受けるためには、国土交通省が認定した「管理団体」である必要があります。入校前に必ず確認しましょう。
ドローンスクールに通って国家資格を取得する
ドローンスクールなら、必要な知識と飛行技術がしっかり学べるので確実です。
費用はかかりますが、スクールで実地試験を受けることで試験場での試験が免除され、筆記試験さえ合格すれば免許が交付される仕組みです。
ドローン未経験の方は「初学者扱い」になるため、取得の費用と時間がかかるのがデメリットです。
費用はそれなりにかかるのがデメリットですが、確実に資格が取得できて、わからないことも相談できるので、総合的にはメリットと捉えることもできるでしょう。
時間と費用に余裕がある方は、こちらの方法をおすすめします。
独学で一発試験に挑戦する
一発試験は受験の項目が前後します。
試験場でまず学科試験(CBT)を受験して、合格したら実地試験へ進みます。
学科試験はしっかり勉強しておけばクリアできレベルですが、実地試験をクリアするにはコツがあります。
コストが最も安くすむのがメリットですが、合格するコツをどう学ぶかがポイントになります。
実地試験の費用は、1回約20,000円かかります。
一回で合格できれば最安値で国家資格が取得できますが、複数回落ちると受験費用や、試験場まで数回足を運ぶ手間や時間の浪費がかかりますので、計算して判断しましょう。
専門家に頼って一発試験の最短合格を目指す方法があります。
次に解説しますね!
スカイファイト神戸の一発試験 完全攻略コースを利用する
スカイファイト神戸では、「二等資格の一発試験 完全攻略コース」を準備中です。
- CBT試験による50問のうち40問正解で合格(制限時間30分)
- 机上試験(飛行計画の作成・飛行計画の正誤)
- 口述試験(作業前の機体点検、飛行空域及びその周辺の確認・作動点検)
- 実技試験(スクエア飛行・8の字飛行・異常事態における飛行)
- 口述試験(飛行後点検・飛行後の記録)
- 口述試験(事故及び重大インシデントの説明)
学科試験の攻略方法や、実地試験を攻略するためのコースです。
車の免許でも一発試験で合格された方は結構います。
ドローンの場合も、事前準備がしっかりできていれば十分一発合格も可能ですし、最安値で国家資格が取得できたら、費用が浮いた分でちょっとした家族旅行が楽しめるかもしれませんね。
現在調整を行なっていますので、まもなく発表します。
ドローンの試験にかかる費用はいくら?【講習費用と受験費用】
ドローンスクールの講習費用はスクールによって違いがあります。
講習方法が微妙に違うので、詳しくはドローンスクールに直接確認してみましょう。
自分の時間に合わせて講習が調整できるか、知識や技術をしっかり教えてもらえるか、アフターフォローはしてもらえるかなど、自分の目で確認することをおすすめします。
私のスクールでも、飛行体験できます。ご希望の日程を入力する簡単なフォームです。
スカイファイト神戸で飛行体験をやってみたい♪
国家資格を取得するまでにかかる費用は、項目別に分かれています。
- 実地試験にかかる費用
- 学科試験にかかる費用
- 健康診断にかかる費用
大きくは3つに分かれています。
ドローン国家資格二等ライセンス「実地試験の費用」
実地試験は、基本飛行1つ、限定変更3つの4つに分けられます。
例えば目視外飛行をしたい場合は、基本飛行の試験を受けて合格してから、追加で目視外飛行の試験を受験します。
さらに、夜間飛行、25kg以上のドローンを飛行させたい場合には、個々に試験を受ける必要があります。
試験の種類 | 手数料 | 受験場所 |
---|---|---|
基本飛行 (昼間、目視内、25kg未満) | 20,900円 | ドローンスクールで受験 または試験場で受験 |
試験の種類 | 手数料 | 受験場所 |
---|---|---|
限定変更:目視外飛行 | 20,300円 | ドローンスクールで受験 または試験場で受験 |
限定変更:夜間飛行 | 20,300円 | ドローンスクールで受験 または試験場で受験 |
限定変更:25kg以上 | 20,300円 | ドローンスクールで受験 または試験場で受験 |
ドローン国家資格二等ライセンス「学科試験の費用」
二等ライセンスの学科試験費用は、1回あたり8,800円です。
内容そのものは、基本的な事が多いので、しっかり事前に勉強しておけば合格は難しくないでしょう。
試験の種類 | 手数料 |
---|---|
二等学科試験 | 8,800円 |
ドローン国家資格二等ライセンス「身体検査の費用」
国家資格になってから身体検査にも受験が義務付けられました。
- 有効な公的証明書の提出(自動車運転免許証)
- 指定航空身体検査医による航空身体検査証明書
- 無人航空機操縦者技能証明書
- 医療機関の診断書の提出(6カ月以内が条件)
受験方法 | 手数料 |
---|---|
書類での受験 | 5,200円 |
会場での受験 | 19,900円 |
身体検査の基準については、ドローンの国家資格受験を指定された「日本海事協会」のホームページに公開されています。
運転免許証があれば、身体検査をする必要はありません。
車と同様にめがね、補聴器などは認められます。
ドローン国家資格二等ライセンス取得にかかる費用の合計は?
ここまで、各項目の費用を解説してきましたが、多くの人は「目視外飛行は外せないな〜」と思うでしょう。
ここでは目視外の限定変更を含めて算出してみました。
試験の種類 | 手数料 |
---|---|
二等学科試験 | 8,800円 |
基本飛行(昼間、目視内、25kg未満) | 20,900円 |
限定変更:目視外飛行 | 20,300円 |
書類での受験(運転免許証を提示) | 5,200円 |
免許の交付費用 | 3,000円 |
合計 | 58,200円 |
スカイファイトの民間資格カリキュラムには、目視外飛行や夜間飛行の講習も含まれているので、国土交通省へ飛行許可承認申請をすれば、許可が下ります。
つまり!
ドローンスクールで民間資格を取得していれば、当面「国家資格」と同じ条件で飛行できるわけです。
国家資格を急いで取得しなくてもいい理由
ドローンの国家資格を「早く取りに行かないと…。」と思う人もいるかもしれませんが、大丈夫です。
なぜなら急がなくていい理由がちゃんとあるからです。
- 国家資格を取得しても「型式認証」「機体認証」がなければ民間資格と変わらない。
- 機体認証を取るのにも費用がかかる。
- 認証機体が高額
現在のところ、国家資格と民間資格の違いはほとんど無いと言っても良いでしょう。
国家資格を取得すれば、国土交通省の許可申請をしなくても飛行させることができるのがメリットと言われていますが、実はそれには条件があります。
操縦者技能証明(二等資格)+機体認証 のセットが条件
機体認証を得るためには、国土交通省が登録した無人航空機登録検査機関(現在は日本海事協会)にドローンを持ち込んで検査を依頼する必要があり、1機あたり3,100円の費用がかかります。
国家資格を取得した人は、機体認証を得ないと民間資格取得者と変わらないということになりますね。
ドローン製造メーカーが「型式認証」の認可が降りていれば、個人の機体認証は簡略化されるようですが、現状コンシューマー機の型式認証を取得したという情報はわずか数機しかありません。
今の所、国家資格と民間資格の違いは
民間資格:「国土交通省への許可承認申請が必要な飛行」
国家資格:「国土交通省への許可承認申請が不要な飛行」※但し第二種機体認証を有する
機体認証を有していなければ、民間資格と変わりがありません。
また、認証機体のコストは100万円を超えるくらい高価なため、個人で所有するには現実的ではなく、ビジネスとして本格的に取り組む企業向けといえます。
特に国は「物流」に力を入れているので、物流をお考えの方には追い風になりそうです。
資格を取得したらドローンを購入して包括申請を取得しましょう。
2023年最新版|ドローン DIPS2.0を徹底攻略!【包括申請を取得する方法】
まとめ|ドローン国家資格二等ライセンスの取り方【安い費用で堅実に取る方法】
国家資格二等ライセンスを取得する方法は4つあります。
- ドローンスクールで民間資格を取ったあとで国家資格を受験する
- ドローンスクールに通って国家資格を受験する
- 独学で一発試験に挑戦する
- スカイファイト神戸の一発試験 完全攻略コースを利用する
中でも、費用も安く、確実にスキルが身につくのは、ドローンスクールで民間資格を取ってから、国家資格を目指すのが最も効率的です。
先に民間資格を取ってから、飛行実績を積めば国家資格の一発試験にも十分挑戦できますね。
ドローンは、農業や水産業、救助、点検・整備や、災害時の危険な場所の侵入、宅配の他にも、動物の生態調査や太陽光パネルの点検・清掃、遠隔地からの不動産物件の見学、スズメバチの巣の撤去なども実践・研究が行われています。
コストを削減しながら最大限のパフォーマンスを発揮するドローンは、これからもっと多くのビジネスに活用方法が見い出される事でしょう。
「空からの景色を見たい」「旅行が好きだから挑戦したい」「今後ビジネスにも使えたら」…。
そんな悩みを解決するために、ドローンの今後をご自身で確認しにいらしてください。