電源を確保できない場所で活躍してくれるポータブル電源は、ドローンバッテリーの充電にぴったりのツールですね。
でも、便利なのはわかるけど「どのメーカーやどれくらいの容量がいいかわからない」という人も…。
今回は、ポータブル電源の選び方や、活用方法、おすすめの機種までご紹介します。
ポータブル電源の魅力を知って、レジャーから災害までお役立てください。
ポータブル電源のメリット
ポータブル電源のメリットは、何といっても電気のないところでも電源を確保でき、いつも使っている家電が外でも使える点です。
小型の発電機でも10kg程度の重さがあるのに対して、ポータブル電源は3kg位からと軽量のため、持ち運べる手軽さが魅力です。
- キャンプ場で炊き立てのご飯が食べられる
- 冷蔵庫を持っていけばアイスも好きな時に食べられる
- 寒い日のキャンプで電気毛布やカーペットに
- 車庫や庭などでのDIYに
- もしもの災害に対応できる
- 祭りの出店や屋外でのイベント
でも、飯ごう炊飯ってキャンプの醍醐味じゃないの?炊飯器だとワイルド感に欠けませんか…。
そういう人もいますが、大好きなキャンプでいつもの電化製品が快適に使えるなら、キャンプが苦手なご家族でも一緒に来てくれるかもしれませんね。
お出かけの心強いアイテムになることでしょう。
多くのユーザに人気のポータブル電源おすすめ8選を徹底比較
ポータブル電源を選ぶなら、Jackery(ジャクリ)かAnker(アンカー)がおすすめです。
なぜなら、製品のラインナップが豊富で、圧倒的な人気と安定性があるからです。
ここでは、2メーカーのポータブル電源を中心に、容量別に比較してご紹介します。
ドローンの充電ならこれで十分!200Wh〜400Whの4機種を比較
ドローンの充電には、多くの容量がなくても対応できます。
バッテリーの消費電力は。わずか50〜100Whなため、このクラス1台あれば、約4時間は使用できる計算です。
ドローンフライトに使わないときは、屋外でのDIYや通常の家電にも利用できます。
JACKERY ポータブル電源 240 PTB021
Jackery ポータブル電源 240は、最大電力200Wの機器が給電でき、パソコンや、スピーカーなど、ほとんどの精密機器が問題なく使えます。
メーカー | JACKERY |
電源容量 | 241Wh |
定格出力 | 200W |
出力ポート | AC:1、USB-A:2、シガーソケット:1 |
参考価格 | 24,750円(税込) |
フル充電時間(コンセント) | 6.5時間 |
Anker(アンカー) ポータブル電源 PowerHouse ll 300
持ち運びしやすい小型軽量デザインのポータブル電源。USBタイプCポートはスマホから、ノートPCまで急速充電に対応。
背面に大型ライトを搭載しています。
メーカー | Anker |
電源容量 | 288Wh |
重量 | 4.2kg |
定格出力 | 300W |
出力ポート | USB-A:タイプ3、USB-タイプC:1、DC:1 |
参考価格 | 39,600円(税込) |
AUKEY ポータブル電源 PowerStudio 300 ホワイト
AUKEY(オーキー)は、世界60ヵ国以上で販売される信頼のブランドです。
PowerStudio(パワースタジオ)は「オシャレなデザインのポータブル電源が欲しい」「ポータブル電源初心者でも使える、日常使いもできるポータブル電源があったら!」という、多くのユーザーの声にAUKEY(オーキー)が真摯に耳を傾け作った、新しいポータブル電源です。別売のソーラー充電も可能です。
メーカー | AUKEY |
電源容量 | 297Wh |
重量 | 3.7kg |
定格出力 | 300W |
出力ポート | AC:2、USB-タイプA:4、USB-タイプC:1、シガーソケット:1、DC:1 |
参考価格 | 29,800円(税込) |
フル充電時間(コンセント) | 2.5時間 |
AUKEYポータブル電源 Power Ares 200 ブラック
Power Ares 200は全ポート同時に使用することができます。ポート合計では180Wまで出力可能です。
別売のアクセサリを使用すれば本体のソーラー充電も可能で、停電時にも製品本体を充電することが可能です。
メーカー | AUKEY |
電源容量 | 219Wh |
定格出力 | 120W |
出力ポート | AC:1、USB-タイプA:3、USB-タイプC:1、DC:1 |
参考価格 | 19,800円(税込) |
フル充電時間(コンセント) | 3.6時間 |
冷蔵庫や電子レンジ、ドライヤーなどで使用する場合は、1000Wh以上のポータブル電源をおすすめします。
連泊キャンプや車中泊にも使える!400Wh〜1000Whのおすすめ2機種
ドローンのバッテリー充電以外にも使用するなら、400Wh以上がおすすめです。
中堅クラスのポータブル電源で、長時間使えるため、様々な用途に使えます。
大きな家電を接続しないなら、これで十分。
機種によっては、電源として使用しながら、ソーラーで同時に充電ができるため、万一の災害でも役に立ちます。
JACKERY ポータブル電源 400 PTB041
JACKERY ポータブル電源 400は、キャンプや車中泊、防災時の緊急電源として1~2日程度使用することができます。
スマホやタブレットなどが充電できるUSB-Aを2口、パソコンの充電や電気毛布などに利用できる、AC100Vコンセントが1口、車載冷蔵庫などが使用できる、シガーソケットを1口搭載しています。
また4.1kgと軽量のため、手軽に持ち運ぶことができます。
メーカー | JACKERY |
電源容量 | 403Wh |
重量 | 4.1kg |
定格出力 | 200W |
出力ポート | AC:1、USB-タイプA:2、シガーソケット:1 |
参考価格 | 39,063円(税込) |
[4出力 /DC充電・ソーラー(別売)]
AUKEY ポータブル電源 Power Zeus 500 ブラック
全ポート同時に使用することができ、ポート合計では650Wまで出力可能です。
別売のアクセサリを使用すれば、本体のソーラー充電ができ、停電時にも製品本体を充電することが可能です。
メーカー | AUKEY |
電源容量 | 518Wh |
定格出力 | 500W |
出力ポート | AC:2、USB-タイプA:3、USB-タイプC:1、シガーソケット:1、DC:1 |
参考価格 | 39,800円(税込) |
フル充電時間(コンセント) | 11時間 |
強力な家電にも使えるパワフルな1000Wh以上の2機種
キャンプやアウトドアで家電を動かしたいなら、1000Wh以上がおすすめです。
ホットプレートや炊飯器、冷蔵庫、電子レンジなども持ち込むことができるため、アウトドアの時間が、ひときわグレードアップできそうです。
JACKERY ポータブル電源 1000 PTB101
JACKERY ポータブル電源 1000は、278,400mAh/1002Whの電気容量を搭載、定格出力1000W、瞬間最大出力2000Wを搭載し、より多くの家電製品が使えるようになりました。
別売のソーラーを使えば、さらに便利に使用できます。
メーカー | JACKERY |
電源容量 | 1002Wh |
重量 | 約10.6kg |
定格出力 | 1000W |
出力ポート | AC:3、USB-タイプA:2、USB-タイプC:2、シガーソケット:1 |
参考価格 | 89,799円(税込) |
フル充電時間(コンセント) | 7.5時間 |
BLUETTI AC200MAX
BLUETTI AC200は、何でもこなすオールラウンダーなポータブル電源で、電力の使用を監視、制御をスマホアプリで操作できます。
別売のソーラー充電を使えば、停電した時でも家庭の電力に頼ることなく、昼間に充電することが可能です。
メーカー | BLUETTI |
電源容量 | 2048Wh |
重量 | 約28.1kg |
定格出力 | 2200W |
出力ポート | AC:5、USB-タイプA:4、USB-タイプC:1、シガーソケット:1 |
参考価格 | 179,800円(税込) |
フル充電時間(コンセント) | 4.5時間、別売のデュアル充電なら2.5時間 |
そもそもポータブル電源とは
電源を供給する意味では、工事などで使われる「発電機」と同じですが、根本的に違う点がいくつかあります。
- 音が静か
- 燃料がいらない
- 排気が出ない
- 軽いから持ち運べる
- USBなどの周辺機器も同時に充電できる
ポータブル電源は、本体にインバータ(逆変換装置)が内蔵されていて、直流電力(DC)から交流電力(AC)へ変換することで電気を供給する仕組みです。
家庭用のACコンセントや、機種によっては車のシガーソケット、ソーラーパネルで充電でき、AC・DC・USBなどの端子で電化製品と接続し、給電することができます。
発電機は、音がかなりうるさい上に、ガソリンなど取り扱いに十分注意が必要なため、使用できる場所が限定されますが、ポータブル電源は、音がなく、室内でも安全に使用できます。
ポータブル電源の選び方
ポータブル電源は、使う用途に合わせて選ぶのがコツです。
なぜなら、何にでも使えるものは、電力の供給量も大きいため、重くなり、それにともなって価格も高くなります。
ここでは、効率良く選ぶ方法をお伝えします。
電力容量で選ぶ
ポータブル電源のバッテリー容量は、Wh(ワットアワー:1時間の消費電力)という数値で表します。
例えば、消費電力100Wの液晶テレビを2時間使用した場合の消費電力は、 100W(0.1kW) × 2時間 =200Wh
消費電力100Wの液晶テレビを2時間使いたい場合は、200Whのバッテリー容量が必要ということになります。
一般的な家電の消費電力を表にまとめてみました。
家電の種類 | 消費電力 | 価格の目安(Jackery) |
---|---|---|
ドローンのバッテリー | 50〜100Wh | 29,800円 |
スマートフォン | 5〜30W | 49,300円 |
車載冷蔵庫 | 60〜300W | 84,500円 |
炊飯器 | 100〜300W | 139,800円 |
ドライヤー | 600〜1200W | 179,800円 |
電子レンジ | 1000〜1450W | 285,000円 |
最も消費電力の多い電子レンジは、2000Wh以上のポータブル電源が必要な計算になります。
使用する電力量は、どんな家電を使用するかによっても異なるため、目安としてお考えください。
充電にかかる時間で選ぶ
ポータブル電源の購入を考える時、充電にかかる時間も大切なポイントです。
メーカーや機種によっても違いがありますが、約5〜8時間ほどの時間がかかります。
ポータブル電源の方法別の充電時間
充電方法 | 満充電時間 |
---|---|
ACコンセント1個 | 約7.5時間 |
デュアル充電(ACコンセント2個) | 約4時間 |
シガーソケット | 約13時間 |
ソーラーパネル | 約22時間 |
充電時間を短縮するために、ACアダプター2個を同時に接続する「デュアル充電」ができる機種があります。
シガーソケットやソーラーパネルは便利ですが、パワーが弱いため、充電に時間がかかるデメリットがあります。
出力ポートの数や種類で選ぶ
出力ポートは、大切なポイントです。
家族でスマホを充電するときなど、実際に使う用途と人数を思い浮かべて必要なポートを確認して選びましょう。
- USBタイプA
- USBタイプC
- AC出力100V
- AC出力100VPC用
- DC出力用
使用している身の回りの機器に合わせて、どの機種にしようかと、家族で話し合うのも楽しい時間になるでしょう。
まとめ|ドローンにおすすめのポータブル電源
今回は、ドローンのフライトにおすすめのポータブル電源について解説しました。
空撮でバッテリーに不安があって、落ち着いて飛行できないと、納得のいくフライトができないことがあります。
1本のバッテリーが完了したら、すぐ充電して、次のフライトに備えたいものですね。
ドローンは、大きな容量を必要としないので、比較的安いポータブル電源があれば十分です。
フライトを楽しむために、1台持っておくと安心です。