ドローンを河川の上空で飛ばしたい時には、どういった順序で動いたらいいのか悩みますね。
身近にある河川だから飛行許可なんて降りないんじゃないですか?
そう思う人も多いと思いますが、意外に飛行できる河川もあります。
規制の多いドローンではありますが、ちゃんと許可を取って、ルールを守って飛行させることができるなら、何も恐れることはありません。
「まだ経験不足で飛行できる場所の探し方もわからない…。」
そんな方はまずこちら記事をご覧いただき、知識を備えてから続きをご覧ください。
ドローンを海・山・川で飛ばすための注意点【航空法+⚪︎⚪︎とは】
河川で禁じられている行為がある?【危険な行為】
河川や河川敷では禁じられている行為があります。
時々看板が立っている場所がありますね。河川敷ではバーベキューを禁止しているところが多いです。
河川で禁じられていることの一例
■危険・迷惑行為(安全対策や防音対策などがない河川敷で実施した場合、他の利用者や付近住民に危険や迷惑を及ぼす行為)
- バットやゴルフクラブなどは使用しない。
- バーベキューや煮炊きなどは行わない。
- 無人航空機及び模型航空機(ドローン・ラジコン機等)は飛ばさない。
危険な行為の禁止の基準は、管理者によって異なり、対岸はバーベキューOKという地域も珍しくありません。
ちゃんと手順を守って許可をもらい、安心して飛ばしましょう。
目視外飛行には欠かせない双眼鏡の選び方を間違えないコツをお話しています。
ドローン飛行に必須!失敗しない双眼鏡選び【倍率・機能性を比較
ドローンを河川で飛ばしたい【飛行の許可を取る方法】
ドローンを河川上空で飛ばしたい時には、どこに連絡すればいいのでしょうか。
実は「河川は全ての人の公共的な財産で、他人の活動を妨げない限りにおいて自由に使用できることが原則」とされていて、ドローンの飛行自体を禁止しているわけではありません。
散歩やジョギング、サイクリングも自由にやってますね。それと同じです。
しかし、中には河川管理者によって、ドローンの飛行を禁止している河川もあり、知らずに飛ばすと、航空法違反になってしまいます。
航空法違反は1年以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられます。
ドローンの飛行が認められている河川でも「使用届の提出」を求められることがあるため、河川敷の管理者に確認するよう心がけてください。
河川でドローン飛行許可をもらう前に知っておくべきこと【河川の種類】
河川は4種類に分けられており、それぞれ管理している管轄が違います。
川のレベルによって確認する先が違うんですか?
そうなんです。同じ川でも違いがあるので、しっかり理解しておきましょう。
河川は、重要度や市民への影響度に応じて分けられており、最も重要な一級河川は、国土交通省の管轄で、国土交通省または都道府県、一部は政令都市が管理しています。
河川でドローンを飛ばすために【連絡先と書類の準備】
河川の種類がわかったら、管理者に連絡します。
年間を通して、日本全国を飛行できる「包括申請」許可を持っている場合でも、飛行させたい旨の連絡は怠らないようにしてください。
許可を取るための連絡先
一級河川については、ホームページのURLや連絡先、電話番号が詳しく記載されているので、問い合わせも簡単です。
国土交通省が全国の一級河川を取りまとめていて、管理事務所、連絡先も簡単に調べることができます。
日本の川をご覧ください。
- 一級河川(国土交通省管理区間)
- 一級河川(政令指定都市管理区間)
一級河川は河川管理事務所、二級河川は都道府県の管理下にあり、主に県の土木事務所が管轄しています。
準用河川は市町村、普通河川も市町村が管理しているので、市役所に問い合わせて、適切な対応方法を確認してください。
ドローンを飛ばすために書類は必要?
管理者や飛行場所によっては「河川内一時使用届」など、書類の提出を求められる場合があります。
用意された様式に沿って記入して提出しましょう。
最近は、メールでも対応してくれる場合があるので、確認してみてください。
- 河川の名称
- 使用目的
- 使用場所
- 使用期間
- 責任者
資格証のコピーや取得の免許番号、国土交通省の飛行許可番号なども添付しておくと、信頼度が増します。
飛行当日は、証明書または申請した書類のコピーを持参しておくと、もしもの時に安心です。
申込書を用意している自治体があるので参考にしてください。
許可が取れたら飛行準備!【飛行前後にすること3つ】
管理者の許可が取れたら飛行の準備です。
資格をお持ちの人はすでにご存知と思いますが、おさらいのためにご説明しましょう。
- 飛行計画の通報
- 緊急用務空域の確認
- 飛行日誌の作成(飛行後)
飛行計画の通報と飛行日誌の作成は、特定飛行を行う場合の義務です。
航空法第157条の10に従い、30万円以下の罰金が課せられるので、注意してください。
飛行計画の通報が、よくわからないという人は、ドローン飛行計画の通報は義務【DIPS2.0】30万円の罰則アリ!
飛行日誌って何? という方は、ドローン飛行日誌の悩みは【FwriteDown(フライトダウン)】で解決!
それぞれ詳しく解説しているので参考にご覧ください。
河川で飛行する時の注意5つ
ドローンを飛行できる河川でも、100g以上のドローンなら航空法を守らなければなりません。
- 河川がDID地区に指定されている
- 150m以上の空域
- 人・物から30m以内
- 目視外飛行
- 夜間飛行
これらの特定飛行ができる包括申請を取得している人でも、補助者なしでは飛行させることはできません。
航空法以外にも、民法、地域の条例で禁止されている場合があるので、飛ばす場所の管理者に詳しく確認してください。
年間通して全国を飛行できる、包括申請を持っている人は、航空局管理マニュアルを必ず熟読してください。
航空法は、自動車以上に厳しい罰則があります。違反して後悔しないように正しい知識を身につけてください。
航空法が今ひとつ理解できていないという人は、こちらの記事をご覧ください。
100g以上のドローンを飛行させるときには「航空法」が適用されます。
河川は近い将来ドローンの運搬ルートになる?
ドローンは今後、物流の活性化や河川の巡視など、将来的には複数のドローンが、河川上空を飛行することが想定されています。
国土交通省が主催となって、各地で実証実験が行われています。
- 電線や障害物がない
- 河川上空の真下には人がいない
- 万が一墜落しても被害は最小限ですむ
物流で都心の上空を飛行することを考えれば、かなり安全なルートです。
将来的には、地域の人たちが共有する「ドローンポート」などができ、河川の一部が、荷物の到着場所にとして使用される時代が来るかもしれませんね。
まとめ|ドローンを河川上空で飛ばす許可をもらうのはそれほど難しくない
最後まで読んでいただいた人は、河川上空でドローンの飛行許可を取る作業が、それほど難しくないことがわかっていただけたと思います。
- 河川の種類を調べる
- 管理者に連絡を取る
- 所定の書式があれば従って記載する
ドローンはまだ完全な法整備がされていないため、状況が刻一刻と変化しています。
ブログやHPに「ドローン飛行はできる」と書かれていても、全てを信用せず、直接自分で確認を取るように習慣づけてください。
もし行政から許可をもらっても、十分気をつけて飛行しないといけませんね。
河川敷にある公園は、管理者が別な場合もあるので、確認しておきましょう。
スカイファイト神戸では、スクールの卒業生さんに、国土交通省の年間許可「包括申請」をおすすめしています。
周囲のウワサで公園ダメ、河川敷ダメ、街中ダメ、ドローンって飛ばすところがないって諦めていませんか?
国土交通省認定の管理団体「スカイファイト神戸」が、あなたの飛行をお手伝いします。